ジムを辞めた理由と、“育てる”という選択
6年間通ったジムを、辞めた。
ベンチプレス110kg。仲間との合トレ。
数字も思い出も、十分すぎるほど積み上げてきた。
でもある日、デニムのセットアップを着た自分を鏡で見て、ふと思った。
「これ以上筋肉をつけたら、俺の好きな服が入らなくなるかもしれない」
特に気に入っている、リジッドデニムのセットアップ。
バキバキに硬く、まだ色落ちもクセもない、無垢な状態。
このデニムとGジャンに、自分の生活と体の動きを刻んでいきたい──
そう思って、筋肉との向き合い方を変えることにした。
ジムで限界を超えるのではなく、
家で、自分のスタイルにちょうどいい筋肉を育てることにした。
上腕二頭筋は、Gジャンの袖にも育成跡を残す
まずターゲットにしたのは「上腕二頭筋」。
理由は2つある。
ひとつは、見た目の変化が早く出る部位だから。
もうひとつは、Gジャンの袖にアタリが出る動きだから。
タオルを引いてカールする、
ペットボトルを持ち上げる、
肘をゆっくり曲げて、戻す。
その一つ一つの動作が、Gジャンの肘裏や袖にシワと色落ちを刻んでいく。
筋トレと色落ちが同時に進む。
家トレが「育成作業」そのものになった。
僕が試した「家トレ式・上腕二頭筋トレーニング」
▶ タオルカール（Gジャンの袖にクセが入る瞬間）
- フェイスタオルを足にかけ、両手で引っ張ってカール
- 足の抵抗で負荷を調整
- ゆっくり動いて、Gジャンの袖に“曲げジワ”が入る
実感：
筋肉に効いてるのはもちろん、Gジャンの“肘裏”にも少しずつクセが刻まれていくのが分かる。
この瞬間がたまらなく楽しい。
▶ ペットボトルカール（袖と腕の連動を意識）
2Lペットボトルを使って、片手ずつカール。
Gジャンを着たまま行うと、肘の内側〜手首にかけて自然とシワが出てくる。
気づき：
ジムではできなかった、“育てる筋トレ”。
フォームを整えて、丁寧に動くほど、デニムにも色が刻まれていく。
▶ 椅子インクラインカール（角度で筋肉も色落ちも変わる）
椅子にもたれて、腕を後ろに出してカール。
腕を引いて、袖の後ろ側にテンションがかかるたびに、Gジャンの腕まわりが育っていく。
成長していくのは、筋肉だけじゃない
筋肉は1日で変わらない。
そして、デニムも同じ。
でも、
「鍛える」と「育てる」を同時にやっているという感覚が、僕の中でトレーニングを変えた。
鏡を見たとき、
少しだけ腕が張って見える。
少しだけ袖にクセが入っている。
それだけで「今日も進んでる」と思える。
まとめ｜Gジャンと一緒に、上半身を育てるという贅沢
ジムを辞めて、自由なスペースで、自由な負荷で。
それでも、いや、だからこそ得られるものがある。
筋肉と、服が、
一緒に育っていくという感覚。
それはきっと、家トレだからこそ味わえる、特別な贅沢だ。
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