ジムを辞めたから家でできる筋トレ探し|大腿四頭筋編 × デニム育成 #3

ジムを辞めた理由と、“ちょうどよく育てる”という選択

6年間通ったジムを辞めた。

ベンチプレスは110kg。全身もパンプしていたし、着る服にも困らないくらいの体にはなっていた。

でもある日、ふと気づいた。

「このまま筋肉をつけすぎたら、俺の育てたいデニムが入らなくなるかもしれない」

手元には、まだ一度も洗っていないリジッドデニムのセットアップがある。

Gジャンもジーンズも硬く、無垢な状態。クセも色落ちも、これから入っていく。

この一本と一着を、自分の体と動きでじっくり育てていくために、僕はジムを離れ、家で鍛えることを選んだ。

筋肉もデニムも、“ちょうどいい”を目指して育てていく。


大腿四頭筋は、“脚の表情”を作る筋肉

今回ターゲットにしたのは、大腿四頭筋。

太ももの前側にある、脚の中でも特に大きな筋肉だ。

そしてここは、デニム育成において重要な「ヒゲ」や「ハチノス(膝裏のアタリ)」が刻まれる部位でもある。

スクワットでヒザを曲げる。

ブルガリアンスクワットで太ももに負荷をかける。

動きに合わせて、ジーンズのヒザとモモが折れ曲がり、テンションがかかり、クセが刻まれていく。

大腿四頭筋を鍛える動き=デニムに“立体感”を与える動きでもある。


僕が試した「家トレ式・大腿四頭筋トレーニング × デニム育成」

▶ ノーマルスクワット(ヒザと太ももの“折れグセ”を作る)

  1. 足を肩幅に開いて立ち、背筋を伸ばす
  2. お尻を後ろに引きながら、ヒザを曲げてしゃがむ
  3. 太ももが床と平行になるあたりで止めて戻す

育成ポイント:

ヒザを曲げるたびに、ジーンズのヒザ部分に深い折れグセが入る

繰り返すことで、それがヒゲやアタリの種になっていく。


▶ スロースクワット(シワを“染み込ませる”)

スクワットの上下動を、3秒ずつのスローペースで行う。

効果実感:

動きがゆっくりだから、筋肉への負荷も、ジーンズへのテンションも強くかかる

ヒザ裏や腿に入り始めた細かいシワが、少しずつ定着していく。


▶ ブルガリアンスクワット(左右にアタリを分ける)

  1. 後ろ足を椅子に乗せて、片足ずつスクワット
  2. 前足で体重を支えながら、ゆっくり上下する

育成ポイント:

片足ずつの動きが、左右それぞれに独立したクセを作ってくれる

太ももの内側と外側で、生地の表情に差が出るのが面白い。


▶ 壁スクワット(静止の中でアタリを刻む)

90度の角度で壁にもたれ、30〜60秒キープ

地味にキツイけど、効く。

そして不思議なことに、動かないのにジーンズにはテンションが残っていく。


筋肉とジーンズが“同時に育っていく感覚”

足が張ってくると、デニムの太ももにも張りが出る。

汗をかくと、生地がほんの少し柔らかくなって、シワが残りやすくなる。

筋肉を使うことで、ジーンズの表情が変わっていく。

「体の変化が、服の表情にそのまま現れる」

それがこのセットアップで家トレする醍醐味だ。


まとめ|脚を鍛えることは、ジーンズの立体を彫刻すること

大腿四頭筋を鍛えると、ヒザ、太もも、そしてヒザ裏までが動き出す。

それはまるで、デニムに“動線”を刻んでいく作業みたいだった。

履くたびに形が変わる、見た目が深まっていく。

そんな一本に育てたいなら、脚トレは絶対に外せない。

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